外国人向けオンライン日本語教室:導入するための4つのポイント解説

グローバル化への対応やインバウンド客の増加から日本企業で外国人労働者の受け入れが増加しています。そのような環境下で、日本語をもっと学習したい人、自社の外国人社員に日本語を学習して欲しい人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、外国人向けに日本語オンライン教室を活用する上で重要なポイントを解説していきます。

外国人向け日本語教室オンラインの重要性

少子高齢化に伴う労働人口の減少、グローバル化への対応、インバウンド需要の増加から外国人の採用を進める企業が増えています。2023年には外国人労働者数は180万人を超え、外国人雇用状況の届け出が義務となった2007年以降、過去最高の記録を達成しています。(出典:厚生労働省 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37084.html

また、日本に訪れる外国人留学生の人数も増えており、2023年には外国人留学生数は約28万人と2022年より20.8%増加しています。

(出典:文部科学省 「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1412692_00003.htm

外国人労働者の受け入れが増加する日本企業にとって、外国人社員の日本語能力を向上させ

ることは重要な課題です。円滑なコミュニケーションを図るためには、日本語の習得が不可欠です。しかし、対面での学習が難しい状況も多く、オンライン日本語教室の導入が注目されています。オンライン学習は場所を選ばず、柔軟なスケジュールで受講できるため、忙しいビジネスパーソンにも適しています。これにより、企業の業務効率やチームワークの向上が期待できます。

オンライン日本語レッスンのメリット・デメリットの詳細を知りたい方はこちらもご参考ください:

・オンライン日本語レッスンとは?レッスンの種類とメリット・デメリットをわかりやすく解説

・オンライン日本語レッスンと対面レッスンの違いとは?そのメリット・デメリットも解説

オンライン日本語教室を選ぶポイント4選

オンライン日本語教室を選定する際には以下の4つのポイントが重要となります。

  1. カリキュラムの内容と柔軟性
  2. 講師の質と経験
  3. サービスの使いやすさ
  4. コストと予算管理

それぞれのポイントについて解説していきます。

ポイント① カリキュラムの内容と柔軟性

カリキュラムの内容と柔軟性は、オンライン日本語教室の選定において非常に重要です。ビジネスシーンで使える実践的な日本語を学ぶためには、業務に関連するシチュエーションや用語を含んだカリキュラムが必要です。また、学習者のレベルに応じて、初級から上級までの幅広いコースが提供されていることも重要です。さらに、学習者のペースに合わせて進行できる柔軟性も求められます。これにより、学習者は自分のペースで効果的に日本語を習得することができます。

ポイント② 講師の質と経験

オンライン日本語教室の成功には、講師の質と経験が大きく影響します。優れた講師は、学習者のニーズに合わせた効果的な指導を提供でき、モチベーションを高めることができます。講師の日本語教育に関する資格や経験年数、過去の生徒からの評価などを確認することが重要です。また、異文化理解が深く、多様なバックグラウンドを持つ学習者に対応できる講師であることもポイントです。これにより、学習者は信頼できる環境で安心して学習を進めることができます。

ポイント③ サービスの使いやすさ

オンライン学習サービスの使いやすさは、学習の継続に大きく影響します。安定した通信環境や、レッスンの録画・再生機能、インタラクティブな教材などが充実していることも重要です。これらの機能が揃っているサービスや会社を選ぶことで、学習者はより快適に日本語を学ぶことができます。

ポイント④ コストと予算管理

オンライン日本語教室の導入にあたっては、コストと予算管理も重要な要素です。企業の予算に見合った料金体系の教室を選ぶことが必要です。価格だけでなく、提供されるサービスや教材の質、サポート内容なども考慮してコストパフォーマンスを評価しましょう。(また、企業内で複数の社員が受講する場合には、グループ割引や企業向けの特別プランが提供されているかもチェックポイントです。適切な予算管理を行うことで、無理なく継続的な学習支援を実現できます。)

社内サポートの重要性

オンライン日本語教室を効果的に導入するためには、教室を適切に選定するだけでなく、社内サポート体制の構築が不可欠です。学習者が学習を続けやすい環境を整えるために、上司や同僚の理解と協力が重要です。

定期的に学習進捗を確認し、成果を共有する場を設けることで、学習者のモチベーションを維持できます。また、必要に応じて追加のサポートやフィードバックを提供することも大切です。こうした体制を整えることで、学習者は安心して日本語の習得に集中することができます。

外国人向けオンライン日本語教室導入するために重要な4つのポイントまとめ

いかがでしたでしょうか。今回解説したポイントを押さえることで、日本企業は効果的にオンライン日本語教室を導入し、外国人社員の日本語能力を向上させることができます。企業全体のコミュニケーション力の向上を目指し、継続的な学習支援を行いましょう。